2020/01/27 21:39

ニーハオ!店長の黒田です。


今日は中国のインスタントラーメン最新事情についてご紹介したいと思います。

中国はインスタントラーメン消費量、圧倒的世界No1の国です。

どれぐらい圧倒的かというと、2018年のインスタントラーメンの世界の年間消費量は1036億食でしたが、そのうち402億食が中国で、2位のインドネシアが125億食、3位のインドが60億食、4位の日本が58億食と続きます。


人口が多いので当然と言えば当然ですが、世界で作られたインスタントラーメンの4割が中国で消費されてると考えるとその規模はすごいです。
そのような大きな市場なので、国内外の様々なメーカーによる激しい競争が繰り広げられ、次々に新しい商品が出てきます。

その中でここ数年で出てきたのが「自熱」と呼ばれるジャンルです。

自熱の意味は文字通り「自ら熱くなる」ということで、自熱商品は容器が2層に分かれていて、下の層には発熱剤(石灰)が入っています。そこに水をかけると化学反応で発熱して、その上にある熱々のラーメンが食べられるという仕組みです。



この自熱商品、最近ではインスタントの鍋などもあり、水さえあればどこでも鍋が食べられるということで人気が出ています。

中国では日本に比べると乗り物の移動中や、空港の待ち時間など、外出時にインスタントラーメンを食べている人がとても多いです。
こういう時日本人はおにぎりやパンを食べたりしますが、中国人は冷たい物をあまり食べないので、手軽に食べられる暖かいものということで選ばれているのでしょう。
また、日本では匂いが気になったり、ちょっと行儀が悪く見られますが、中国の人はあまりそういったことを気にしないのかもしれないですね。

インスタントラーメンは中国語では「方便面」と言いますが、これは「便利な面」という意味で、まさにいつでもどこでも食べられる利便性を追求した結果出てきた商品と言えます。

日本では災害用の備蓄食品などとして、こういう商品はいいかもしれないですね。